東京(AP通信)―東京五輪組織委員会が関与した広範な贈収賄スキャンダルで起訴された数人の日本政府関係者のうちの1人が火曜日に有罪判決を受けたが、懲役刑は免れた。
アミューズコンサルティング元代表の松井丈二氏が、2020年大会のスポンサーやライセンスを求める企業から賄賂を受け取った罪で東京地方裁判所で有罪判決を受けた。
松井被告には懲役2年、執行猶予4年が言い渡された。
安永賢司裁判長は、松井被告が、日本のオリンピック・パラリンピック組織委員会の幹部としてスポンサー選考に大きな影響力を持っていた高橋治之被告に、資金の送金を隠すために自社の銀行口座を使用することを許可していたと述べた。
安永氏は、2,700万円に及ぶ賄賂は多額であり、「国民の信頼へのダメージは大きかった」と述べた。
松井被告は公判中、無言でうなずいた。
彼の主張は、松井は高橋の命令に従っていたというものだった。 そのことと彼の後悔の表明が、彼を刑務所に入れずに済んだ執行猶予付きの判決の要因となった。
高橋被告は5社から総額2億円近い賄賂を受け取った疑いが持たれている。 彼の裁判の期日はまだ決まっていない。 彼は容疑を否認している。
大規模なオリンピック贈収賄スキャンダルで起訴された15人に対するこれまでの判決には執行猶予付きの判決が含まれていた。
その中には、オリンピックマスコットメーカーのサンアローやアパレルメーカーのAOKIホールディングスの関係者も含まれており、オリンピック日本代表チームの衣装提供に抜擢された。
高橋氏への贈賄罪に問われている広告代理店ADK元社長宇野信治氏は来週、再び量刑を受ける予定だ。
汚職の懸念がオリンピックを悩ませた。
フランス検察当局によると、先月、フランス警察は大会関連取引捜査の一環として、パリオリンピック組織委員会本部を強制捜査した。 パリは来年夏季オリンピックを開催する予定だ。
札幌市は当初、2030年冬季オリンピックに名乗りを上げたいと考えていたが、東京の贈収賄捜査を受けて最近になって招致が凍結された。
2020年東京大会に関連した契約の談合に関する別の捜査が日本で進行中である。 広告会社テンズもこのスキャンダルで告発された企業の中に含まれていた。
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