日本時間2024年3月24日20:00
時価総額総額における日米間の大きな差は、日本が人的資源を資本として扱い、その価値を引き出す取り組みが遅れていることに起因するといわれている。
両国の株価が史上最高値にあるにもかかわらず、日本の全体的な時価総額は米国に大きく及ばない。
政府は上場企業に人的資本に関する情報開示を義務付けており、その要件を周知することを目指している。
多様性を理解する
日立製作所は、組織内のダイバーシティ推進の度合いを業績評価や給与に反映させる制度を、IT部門の従業員約5万人を対象に4月から導入する。
他者からのフィードバックに積極的に反応したか、若手社員を優先して立場に関係なくメンバーを集めて会議に参加し意見を聞いたかなどが評価の対象となります。
日立は売上高と従業員の過半数を海外支店が占めており、多様な顧客に対応するためにはダイバーシティへの理解が不可欠であることから、この制度の導入を計画している。
野村ホールディングス株式会社様導入快適な職場づくりに貢献する社員を積極的に評価する制度を昨年導入した。
野村では、積極的に育児休暇を取得していると評価され、奨励金を支給しています。 同社はかつては男性中心の熱心な営業部隊で知られていたが、今では「多様性の認識が収益性と相関している」と最高人事責任者の尾崎由紀子氏は語る。
人材紹介大手アデコ・グループAGの日本法人が昨年9月に企業の人事担当者を対象に実施した調査によると、約90%の企業が過去1年間にダイバーシティへの取り組みを推進した。
人材への投資
人材重視の経営とは、組織の多様性を認識した施策、経営戦略と連動した人材マネジメント、スキルアップなどを基本としています。
従業員一人ひとりの能力によって知的財産やブランド力などの無形資産を増やすことが企業価値の向上につながります。
日本企業は人材への投資が遅れています。
内閣官房のデータによると、GDPに占める人的資源の割合は、1995年からの5年間の平均0.41%に対し、2010年からの5年間では0.1%まで低下している。米国では、この割合は横ばいで推移している。 アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻後のこの期間に2%上昇した。
「バブル経済後の失われた30年において、日本企業は人材を資本ではなく、コスト削減策としてみなしていた」と、学術業界主導の人的資本・企業価値学部の共同議長で准教授の福原正博氏は語る。仲間。 一橋ビジネススクール教授。
政府は2023年3月期の有価証券報告書から開示要素として人的資本に関する情報の開示を企業に義務付けた。
日本生産性本部によると、企業の6割が2,000ワード未満の人財情報開示を行っており、開示するには十分とは言えない量となっている。
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