[ワシントン 14日 ロイター] – 日本銀行の清水時子副総裁は14日、世界経済の成長と最近の金融市場の圧力が見通しを曇らせているため、日本経済には「非常に高い」不確実性があると述べた。
清水総裁は、ワシントンのピーターソン国際経済研究所で開催されたセミナーで、「日銀は、マネーを緩めて経済を支え、企業が賃上げに有利な環境を提供する必要があると考えている」と述べた。
清水総裁は、今週の国際通貨基金(IMF)会合で議論されたリスクの1つとして、米国と欧州の中央銀行による急速な利上げが最終的に世界経済の成長を鈍化させる可能性があると述べた。
「最近では、金融市場のストレスが注目を集めています。 こうしたリスクを踏まえ、金融セクターの動向や日本経済・物価への影響を注視することが重要です。
このコメントは、IMFが火曜日に2023年の世界成長見通しを引き下げ、金融システムの混乱の深刻な発生により、生産が景気後退に近づく可能性があると警告した後に出された.
原材料費の上昇と労働市場の逼迫を反映して、多くの日本企業が物価と賃金の引き上げを行っており、長年にわたるデフレムードからの脱却を示している、と清水氏は述べた。
多くの大企業は組合の賃上げ要求を受け入れており、一部の中小企業はそれに追随している、と彼は述べた。
このような前向きな兆候にもかかわらず、清水氏は、日銀の 2% のインフレ目標を持続的かつ持続可能な方法で達成するために、日本はより広範な賃上げを必要としていると述べた。
清水氏は、今週の IMF と G20 財務長官会議のためにワシントンを訪れた上田和夫新中央銀行総裁とともに、日銀の役人でした。
日本経済は、COVID-19 危機の傷跡からの回復が遅れており、パンデミックによって引き起こされた抑制が終わり、消費が妨げられています。
しかし、世界的な景気後退への懸念が輸出主導型経済の見通しを曇らせており、日銀は大規模な景気刺激策を徐々に縮小する可能性があります。
市場は、4 月 27 ~ 28 日に上田氏が議長を務める日銀の最初の政策会議に注目しています。
取材・木原ライカ 編集・マーク・ポッター
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