日本銀行の上田和夫総裁は金曜日、金融市場は依然として「不安定」であると述べ、日銀の最近の利上げを受けて今月初めに株価が不安定な動きを示したことを受けて、金融市場の動向を「非常に注意深く」監視すると付け加えた。
上田氏は国会で、中銀が2%のインフレ目標の達成を確認した場合、「金融緩和の度合いを調整するという基本的な立場に変更はない」と述べた。
総裁は、再利上げの可能性について、7月の今回の利上げが経済・物価に与える影響を慎重に検討した上で日銀が判断すると述べた。
2024年8月23日、東京の国会で演説する上田和夫日銀総裁(立位)と鈴木俊一財務大臣(前景左)。 (弓道) ==弓道
上田氏は中銀が政策正常化を引き続き追求するとの姿勢を示し、金曜朝の対ドルで円の価値が上昇したが、市場の展開には慎重な姿勢を見せたため、上昇は限定的だった。
利上げ決定後の7月31日、上田氏が年内にさらに金利が上昇する可能性があると述べ、米国経済への懸念とともに日経平均株価の歴史的な下落につながる可能性があると発言したことを受けて、円は急騰した。
上田氏は、日本の株式市場の動向は、予想よりも弱い経済指標を受けて米国が景気後退に陥る可能性への懸念によって引き起こされたとの見解を表明した。
また鈴木俊一財務相は同会合で、日本経済は「縮小しているわけではない」との政府の立場を改めて表明する一方、景気回復の可能性について警告した。
7月31日、日本銀行は金融政策の正常化に向けた新たな転換として、短期金利を0~0.1%の範囲から約0.25%に引き上げた。
指標となる日経平均株価は、日銀の決定と金融政策決定会合後の上田氏のコメントを受けて、8月5日に過去最大のポイント下落を記録したが、翌日には過去最高のポイント上昇で終了した。
日銀の内田慎一副総裁が8月7日、金融市場が不安定であれば日銀は追加利上げはしないと述べ、金融引き締めに慎重な姿勢を表明したことを受け、株価はさらに回復した。
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