東京–日本の研究者らによると、近年北日本で猛暑が続いているのは、2010年に北半球で起きた「レジームシフト」として知られる急速な気候変動が原因だという。
三重大学と九州大学の研究者らは、1958年から2022年までの過去65年間における北日本の6月から8月の夏の気温と日本付近の高気圧の発生状況を統計的に分析した。
Journal of Climateに掲載された論文の中で、彼らは「涼しい夏」を、夏の気温が非常に低く、50年間で15回しか起こらないときと定義した。 地球温暖化に伴い、日本の平均気温は長期的に上昇傾向にありますが、年変動が大きく、2000年代までは冷夏が続いていました。 しかし、2010年以降、これほど涼しい夏はなく、気温が平年を下回る年もなくなりました。
また、2010年以降、ロシア極東のカムチャツカ半島付近の上層と北日本付近の下層で南北に傾く高気圧の頻度が増加しており、ほぼ毎年発生しています。 これらの要因に基づいて、研究チームは、北半球の気候が 2010 年に急激に変化し、より猛暑になりやすい状況になったと考えています。
急激な変化の背景には地球温暖化があると言われています。 東西の気温差が大きくなるため、南北に傾いた高気圧が発生します。 研究チームは、このような逆流の頻度の増加は地球温暖化のせいだと考えており、東日本の太平洋よりも西日本の方が気温が早く上昇し、風が西の方向に曲がっているとしている。
チームのメンバーで三重大学の橘義弘教授(気候力学)は「2010年以降、10年以上連続して平年より高い気温が続いている。境界線がこれほどきれいに示されていることには驚いた」と語った。 「この変化が続く限り、冷夏の可能性は低い。猛暑対策がより重視される。作物の品種改良と付与が必要だ」。
この論文の詳細については、https://doi.org/10.1175/JCLI-D-23-0191.1 をご覧ください。
【垂水ゆりか】
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