ベネチアの橋からバス転落、少なくとも21人死亡

イタリアの都市ベネチア近郊の橋にバスが衝突し火災が発生し、子供２人を含む少なくとも２１人が死亡したと当局が発表した。

バスは柵を突き破り、ヴェネツィアと橋で結ばれているメストレ地区の鉄道線路付近に転落した。

報道によると、この車両はヴェネツィアと近くのマルゲラ地区にあるキャンプ場との間で観光客を輸送するために雇われたという。

ヴェネツィア市長ルイジ・ブルニャロは「巨大な悲劇」が起きたと語った。

同氏は以前、「恐ろしい光景に言葉が出ない」とツイートした。

事件は現地時間19時45分（グリニッジ標準時17時45分）頃に発生し、バスは観光客をキャンプ場に運んでいたと伝えられている。

一部報道によると、バスはメタンガスで走行しており、電線に落ちて火災になったという。

マテオ・ピアンティドシ内務大臣は、死者数が増加する可能性があると警告した。

地方知事のルカ・ザイア氏は、死者と負傷者の中には「イタリア人だけではなく、さまざまな国籍」の人々も含まれていたと述べた。

地元消防署長は、死者の中にはウクライナ人観光客２人が含まれていると述べ、イタリア通信社ＡＮＳＡは、バスの乗客の中にはドイツ人も含まれていたと報じた。

事故の原因はまだ分かっておらず、現場では救助隊員らが作業を続けている。

ＡＮＳＡ通信によると、この事故で少なくとも１２人が負傷し、最大５人が今も行方不明となっている。

イタリアのジョルジア・メローニ首相は、事態の推移を注視していると述べ、哀悼の意を表明した。

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、この「深い痛みの瞬間」においてイタリア指導者らを支持すると述べた。