日本時間2023年11月3日15時42分
岸田文雄首相は、政府は賃金上昇と経済成長の好循環の実現を目指していると強調したが、巨額の歳出を伴う経済対策が経済や国民生活にどのような変化をもたらすか明確に見るのは難しい。
政府は閣議で物価上昇などに対応する経済対策を決定した。 所得税や住宅税から一定額を控除する定率減税と、低所得世帯への現金給付が柱となる。 ガソリン価格引き下げ支援制度も来年4月末まで延長される。
経済対策の規模は17兆円前半で、経済対策を下支えする2023年度補正予算案の総額は13.1兆円と試算されている。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、巨額の補正予算編成が常態化し、2022年度には総額31.6兆円が計上された。今年度の補正予算は規模が縮小されたとはいえ、それでも3.2兆円を大きく上回る。円。 2019年度分。
なお、政府によると、今回の補正予算の財源も新型コロナウイルス対策と同様、赤字補てんのための国債が充てられる予定だという。 借金の現金救済などの豚肉ベースの対策に資金を提供し、その借金の負担を将来の世代に転嫁することが本当に適切だと考えられるでしょうか。
定額控除は1人あたり4万円で、扶養親族なども考慮して総額が計算されます。 例えば、子ども2人の4人家族の場合、総額16万円の減税となります。
減税は税金を納めていない低所得者には恩恵がないため、住宅税非課税世帯には1世帯当たり7万円を給付する。
一人当たりの減税には、家族ごとの扶養家族や給付金の額が含まれており、家族の規模に基づいて不平等感が生じる可能性があります。
また、納税額が減って十分な控除が受けられない人や、住宅税だけを払っていて給付を受けられない世帯への補てん策も講じる予定で、制度が複雑になる可能性がある。 給付金の支給に混乱が生じれば、経済対策の実効性が損なわれかねない。
岸田氏は、最近の所得税と個人住民税の税収の過去2年間の伸びについて、一般部分に戻す考えを表明した。 減税は「デフレを完全に克服するために絶対に必要だ」と強調した。
岸田氏は、来年の賃上げが実際に給与に反映される6月に減税を実施することで、国民が所得の増加を実感し、不況の終焉を確実なものにしたいと構想している。
ただ、減税は来年6月ごろの1回限りとなる見通しだ。 これだけで長年続いたデフレ傾向を逆転できるかどうかは分からない。 一部の国民や自民党議員が反対している減税の効果を総合的に検証する必要がある。
デフレ脱却に重要なのは、根拠が不明瞭な減税ではなく、物価上昇を上回る賃金上昇の継続である。
(読売新聞 2023年11月3日より)
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