「心拍が上がり、高熱を発し、体の機能が停止して死に至る」
「薬物をサランラップにくるんだり、コンドームの中に入れたり、色んなアイデアで出来るだけ〝詰め込もうとしている〟のをよく見るよ。中で破裂したり、破損したりしてしまうケースも多々あるが」(マーフィー医師)
ディジレー容疑者の体内に隠されていた薬物の内訳は、次の通りだ。
・36.6㌘のコカイン
・14.72㌘の覚醒剤
・27.80㌘の危険ドラッグ
・6錠のエクスタシー
・1.26㌘のマリファナ
これだけの薬物をビニールに包んで膣内に入れていたデジィレー容疑者。だが、これだけの薬物が入った袋が、もし容疑者の膣内で破裂した場合、どのような事態が起こるのだろうか?
「薬物によって精神錯乱を起こし、心拍が上がり、高熱を発し、体の機能が停止して死に至るのだ」(マーフィー医師)。
2人は、週に2、3度はミルウォーキーとシャワノ間(およそ250㎞)を行き来し、薬物の売買を行っていたという。デジィレー容疑者は、2件のTHC (大麻の陶酔作用の中心となる有効成分テトラヒドロカンナビノール)所持容疑、コカインの所持及び営利容疑、覚せい剤所持及び営利容疑を含む6件の薬物重罪容疑、ジャレル容疑者にはコカイン、覚せい剤、危険ドラッグの所持及び営利容疑を含む4件の薬物重罪容疑が課せられる。