池袋で<年商1億>の違法カジノ店が摘発 ターゲットは中国人富裕層?

国内では珍しい”チャイ箱”の正体とは


本サイト解説員でジャーナリストの竹村明氏によると、「この店は表向きインターネットカジノ店として営業しながら、違法カジノを行っていると数年前から噂になっていました。インターネットカジノ店は比較的警察から摘発されるリスクが少ないことから、それを隠れ蓑にして、違法カジノ店を並行して営業する業態が近年増えてきています」

また、30年近く違法カジノ業界に携わるある関係者は、この違法カジノ店で、イカサマを行っていた可能性を指摘する。

「まず、思ったのが押収されたバカラ台(バカラゲームに使うテーブル)の違和感ですね。これは、国内では見たことが無い、中国語も表記されたタイプです。日本人向けの違法カジノならこういうバカラ台は使う必要が無いので、完全に”チャイ箱”と呼ばれる、中国人向けに営業する店なんだと思います。また、トランプのカードを入れる”シューター”と呼ばれるケースが、通常は黒色などものを使うのですが、この店では透明の物を使っていることが気になります。透明のケースだと、事前にカードに目に目えない特殊な塗料でマーキングするなどの仕掛けをすることで、容易にイカサマができてしまいます。国内の違法カジノ業界では、”ヒラ箱”と呼ばれるイカサマをやらない店では、こうしたタイプの”シューター”は通常は使いません。そういう意味では、”ポンコツ”と呼ばれる店側に有利になるようなイカサマ的営業を行っていた可能性は否めません」

前出の本誌解説員の竹村明氏は、国内の違法カジノ業界でも広く行われているイカサマのの手口について、次のように説明する。

「肉眼では見えないが防犯カメラでは判別することができる、赤外線塗料などを事前にトランプのカードに塗布し、客が大きく賭けた際に監視カメラを見れる立場の人物がディーラーにインカムなどで次に出るカードを伝え、意図的にカードを差し替え客が負けるように指示を出すというのは、国内でも20年以上前から当たり前のように行われていた手口です」

警視庁は、中国人の富裕層の観光客をターゲットにして、暴力団関係者や半グレ集団「怒羅権(ドラゴン)」が関与していた可能性があるとして、引き続き捜査を続けている。

2020年の東京オリンピックに向け浄化が進む一方、急速に増える外国人旅行者向けのインバンドマーッケトを目当てに、様々な事業を展開を画策する者も少なくないのが実状。その中には、手っ取り早く稼げる、様々な違法、脱法ビジネスも含まれているという。

先進国、そして2020年オリンピック開催国である日本としてのスタンスが問われている。

(文◎四菱紘淳)

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