福岡夏の三大祭り「戸畑祇園大山笠」と「工藤會」の危ない関係

祭りのトップが暴力団へ金品を授受

福岡県北九州市のお祭りで、ユネスコの無形遺産文化財である“戸畑祇園大山笠”。その前運営委員長の中村健吾被告ら(詐欺罪で公判中)が、日本で唯一の特定危険指定暴力団工藤會系組長の喜寿を祝う宴会に出席していたことが判明し問題視されていたが、福岡県警は17日に、北九州市にある中村健吾被告の関係している建設会社などを背任容疑などの疑いで家宅捜査をした。


(画像は戸畑祇園大山笠H.Pより引用)

捜査関係者の話によると、2018年3月に中村健吾被告は自身が所属していた天籟寺大山笠のプールしていた資金で、特定危険指定暴力団工藤會系組長の喜寿祝いの物品を購入して、大山笠に損害を与えた疑いが持たれているという。
中村健吾被告はその後、購入資金は返済している。

中村健吾被告が出席した工藤會系組長の喜寿を祝う宴席には、6人の大山笠の関係者が出席しており、その参加者全員が辞任及び解任されている。暴力団との交際が発覚したことを受け、大山傘の運営委員会は<暴力団との関係が明らかになったグループは競演会に参加できない>との覚書を祭りに参加するグループと交わしていたという。もっとも盛り上がる競演会は、祭りのだいご味。それに参加させないというのは能力団排除の姿勢を明らかとしたということだろう。

迷惑をかけなかった昔の侠客

祭りと暴力団との関係性を、暴力団や犯罪者及び非行少年の更生支援をするNPO法人五仁會代表の竹垣悟氏は当サイトの編集部に対して以下のように語った。

「祭りと暴力団との密接な関係は昔からあります。人々を楽しませる露天商も、今は暴力団と呼ばれる時代になりました。私が暴力団組長の頃は、お祭りに来た人たちを楽しませる側に回っていました。しかし、それも迷惑が掛からないように、そっと祭りに献金したり、祭りで何か問題ごとがあったら駆けつけたり街の人たちを守っていました。それが侠客なんですよ。祭りを主催する側からお金を取ったりしたら、街の人に迷惑をかけるだけじゃ無いですか。例え何かを持ってこられても例え欲しくても手を出さないのが真の侠客なんです。侠客は我慢することが大切なんですよ。私はそのような生き方をしてきました。恥じる生き方、今回のように人様に迷惑を掛けたり、後ろ指を指される生き方は一切してはいけません」とコメントを寄せた。

市民の大事な税金、募金などから補助を受けているお祭りが、暴力団と縁を切り、本当に市民が世界に誇れるお祭りになる事は可能だろうか。

<文 真海和久>