吉本興業・岡本社長が会見で本当のことを言えなかった理由

前代未聞のグダグダ会見

 20日に都内で行われた宮迫博之さん、田村亮さんの会見は想像以上の波紋を日本中に巻き起こした。謝罪会見を行わせなかったことに対する違和感と「お前ら全員をクビにする力がある」という発言に代表される、パワハラ体質が浮き彫りとなり、吉本興業に対する批判が巻き起こった。

 現経営陣の大崎会長、岡本社長と深いパイプをもつダウンタウンの松本人志さんが働きかけ、22日午後、新宿で岡本昭彦社長自らが会見にのぞむこととなった。しかしこれが大失敗。会見を取材した芸能記者はこう語る。

(記者撮影)

「もう何言っているか分からないんだから、どうしようもありませんよ。記者の質問をはぐらかそうとしているのか、意味がわかっていないのか、とにかくチグハグ。どんどんフラストレーションがたまっていき、ネットメディアの人はかなり強い調子で岡本社長に質問を投げかけていましたね」

 前代未聞の5時間をこえるロングラン会見。すべての質問に答えるという対応は決してうまくいかなかったようだ。

キーマンは大崎会長か

「最初に芸能リポーターが『テープを回してないだろうな』発言の真意について質問したんですが、要領の得ない説明のあと『冗談のつもりだった』と回答。さすがにそれは無いでしょうと聞いている全員が思ったんじゃないですか。会見を受け、一部では“大企業の社長の器ではない”などと揶揄される始末。問題解決はさらに長引きそうです」(前同・芸能記者)

 表には現れなかったが、この会見場には大崎洋会長も来ていたようだ。裏で記者と岡本社長のやりとりをどんな気持ちで見守っていたのか。事情に詳しい関係者によると。

「ハッキリ言って岡本社長は大崎会長の操り人形なんです。結局、自分や会社の否を認めると、大崎会長の進退問題にまで必ず発展する。それは避けたいから減俸50パーセントで何とか事態を収拾させたかったんですが、結果裏目にでましたね。岡本社長も辛いと思いますよ、自分の言葉で話せないですから。そんな状態で捨て身覚悟の芸人に勝てるわけありませんよ」

(記者撮影)

 事態は刻々と変化している。吉本所属の若手、中堅芸人が吉本経営陣への批判を隠そうとしなくなりSNSで厳しい発言を続けている。日テレ『スッキリ!』のMC、加藤浩次さんはその急先鋒として経営陣刷新を自身の退社にまで言及し訴えた。

 すでに反社との繋がりや闇営業問題をこえ、吉本興行存続の問題にすら発展してしまったこの問題。まだまだ先行きは見えない。

<文/藪新一>

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