<訃報>作家・安部譲二氏死去

〝半グレ〟という呼び方を世に出した作家

作家の安部譲二(本名安部直也)氏9月2日、急性肺炎で亡くなっていたことがわかった。
享年82才であった。

(画像は訃報を伝える公式H.Pより引用)

安部譲二氏といえば、自らの懲役の経験を描いた”塀の中の懲りない面々”でベストセラーを記録して文壇にデビューした。

元々いまは解散している安藤組に中学生時代から出入りして、1981年に足を洗っている。

安部氏はヤクザになる前も輝かしい経歴を持っていた。麻布中学では元総理大臣の橋本龍太郎氏と同級生であったが、その後事件を起こし海外に逃げるように留学し帰国してからはいくつかの高校を渡り歩き卒業して、当時の日本航空に入社してパーサーを務めた。

安部譲二氏の逸話は数多い。
「元々故山本夏彦氏に師事されていました。故安部譲二さんが文壇にデビューする際に“デビューはできるがその経歴が一生ついて回る”と危惧されていたと聞いています。実際にいくらいい作品を書いても元ヤクザという経歴は消えませんでした」(元月刊誌編集者)

安部氏の逸話はこれだけではない。
三島由紀夫氏が、彼をモデルにした小説“複雑な彼”を書き、後に映画化されている。
誌面で書ききれないほどの逸話も数多く残している。

「安部譲二さんの逸話は数多く残されています。小説でデビューして最初の印税で親分だった安藤昇さんに大金を持って行ったりしています。今、誰もが簡単に使う“半グレ”という言葉も、初めて世に出したのはこの人でした。優しい文体も特徴的で、オシャレで素敵な作家でした」(前出元月刊誌編集者)

波乱万丈な人生を楽しんだであろう。
ご冥福をお祈り致します。

<文 Real News On-line! 編集部>