[ニューヨーク/ロンドン 16日 ロイター] – ドルは月曜日、主要取引通貨バスケットに対してほとんど変わらず、日本の財務大臣が先週為替市場の行き過ぎた動きを警告したことを受けて、介入監視対象の円に対しては上昇した。
ドルは当初、6月の米国製造業が新型コロナウイルス感染症パンデミックの第一波で経済が動揺していた時期に最後に見られた水準までさらに落ち込んだとのニュースを受けて下落した。
供給管理協会(ISM)は、製造業PMIが5月の46.9から46.0に低下し、2020年5月以来の最低値となったと発表した。PMIが景気縮小を示す基準となる50を下回ったのは8カ月連続となった。
バノックバーン・グローバル・フォレックス(ニューヨーク)のシニア市場アナリスト、マーク・チャンドラー氏は「ISMの鍵は支払価格だが、予想よりもはるかに安かった」と述べた。 同氏は「ISMはドルがこれまでの上昇幅を縮小すると見ていた」と述べた。
このニュースを受けて金利に敏感な2年米国債の利回りは低下したが、その後ドルと同様に上昇した。
ISM調査による6月のメーカー支払価格の指標は、サプライチェーンのボトルネックが緩和され、借入コストの上昇により需要が抑制されたため、前月の44.2から41.8に低下した。
他の6通貨に対する米ドルの指標であるドル指数は0.068%上昇した。
鈴木俊一財務相が金曜、投資家が円を1ドル=145円の節目から切り戻して円を売りすぎていると警告したことを受け、介入が迫る中、円は対ドルで8カ月ぶりの安値まで下落した。
日本銀行(日銀)が非常に金融緩和政策を維持する決定を行ったことで円が対ドルで145円まで下落した後、日本は9月に円を購入し、1998年以来初めて自国通貨高を目的とした市場参入を行った。
同氏は円が32年ぶり安値の151.94円まで下落した10月にも再び介入した。
日本円は対ドルで0.17%下落し、1ドル=144.59円となった。
ユーロは、中国の工場活動の減速を示すデータや経済成長に対するユーロ圏の懸念の再燃を受けて、序盤は下落したが、反発した。
世界経済の減速に対する懸念がユーロの重しとなり、ユーロは3四半期連続で上昇した後、第3四半期に0.1%安の1.0897ドルで始まった。
月曜の民間部門調査で、企業が市況低迷に対する懸念を強める中、センチメントが低迷し、雇用も低迷し、中国の工場活動の伸びが6月に鈍化したことが月曜に示された。
欧州中央銀行による継続的な政策引き締めが財政を圧迫したため、ユーロ圏の製造業活動は6月の当初予想よりも急速に縮小した。
ユーロは直近0.05%安の1.0904ドル。
中国人民元は、先週末に対ドルで8カ月ぶり安値まで下落した後、若干元安の7.2419元となった。
コインの入札価格は午前11時33分(グリニッジ標準時15時33分)。
(ロンドンのジョイス・アルベスによるレポート、シンガポールのアンクル・バナジーによる追加レポート、デイビッド・エヴァンス、コナー・ハンプレイス、クリスティーナ・フィンチャーによる編集)
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