凍った湖の上でスケートをする人々。 鉄棒にぶら下がって楽しい時間を過ごす少年。
京都のおもちゃ映画博物館で見た映画「9.5mm」のワンシーンです。 この作品は、日本を含む14か国の古いアマチュアフィルムクリップを集めたものです。 この作品は、古いフィルムクリップの保存に取り組むヨーロッパの非営利団体によって制作されています。
ほとんどのシーンは第二次世界大戦前に遡ります。 あなたは私を懐かしさと悲しみで満たしましたが、それを定義するのは簡単ではありません。
すべての画像は、パテ ブラザーズ社というフランスの会社が 1920 年代から販売していた 9.5 mm フィルムを使用して撮影されました。この会社は、コンパクト カメラ、ライト、プロジェクターで構成される同社の代表的なホーム ムービー システムであるパテ ベイビーも製造していました。
Pathe Babyシステムは、画像の取り込みからフィルムの現像、映写までをアマチュアでも行えるようにしたことで、世界中で普及しました。
日本には100年前に輸入され、その後専門誌も出版されました。 福島加奈子著『混交する戦前の映画文化』という本によれば、「このシステムはフランスだけでなく日本でも非常に人気があった」という。
Pathe Baby システムは比較的高価だったので、その所有者は常に裕福でした。 当時の朝日新聞の広告には、写真を撮る母親と映画を見せる父親のイラストが掲載され、「美しく晴れた秋の朝に写真を撮り、夕方には見せてあげることができます」というキャプションが付けられていた。あなたの家で。”
戦時中、この活動は「金持ちの趣味」として非難された。 専門誌は廃刊となり、パテベイビーは表舞台から姿を消しました。
京都で「9・5ミリ」の上映会を企画した太田淳さん(74)は「戦前の暗いイメージがあるが、映画に登場する人々は明るい。ほんの一部を伝えるだけでも」と話す。人々に真実を伝えたい、私は古いムービークリップを探し続けたいと思っています。
Pathe Baby は、日常生活を記録するという人々の継続的な探求の出発点でした。 この連休には、スマートフォンで場所やイベントの写真を撮りながら、その写真が100年後の人々に見られるかもしれないと想像してみるのもいいかもしれません。
–朝日新聞、11月4日
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