【逃走11日】飛松五男氏が「(平尾龍磨容疑者は)島にいない」と指摘

のべ8000人の捜査態勢

当サイト既報の通り、今月8日に窃盗などの罪で服役していた平尾龍磨容疑者(27)が松山刑務所大井造船作業場から脱走し、既に11日が経過した。

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脱走が明らかになったのは8日午後7時頃。そして同日8時半頃になり、広島県尾道市の向島で平尾龍磨容疑者が逃走に使用し乗り捨てたと見られる盗難車が見つかっており、以降は向島に潜伏を続けていると見られている。

上川陽子法務大臣は昨日17日、潜伏先とみられる広島県尾道市の向島に、大阪や福岡、高松などの刑務官計96人を派遣したことを明らかにした。これまでに警察からのべ8000人が捜査にあたっているが、新たに刑務官を派遣したのは、島内の幼稚園、保育園、小中学校などの計18カ所を24時間態勢で警戒に当たらせるためだという。島民からの「怖くて学校のグランドが使えない」といった意見が多数寄せられたために行われた異例の措置である。

平尾龍磨容疑者は人目を忍んで衣類や食べ物を入手しているようなので、さすがに多くの人間の出入りがある学校に現れるとは考えにくい。しかし、逃走している犯人というものは、追い詰めれば何をするか分からないものである。

今回の平尾龍磨容疑者の逃走で思い起こされるのは、4年前に集団強姦などの容疑で逮捕されていた20歳の容疑者(当時)が横浜地検川崎支部から逃走した事件である。この容疑者は同支部の取調室で弁護士と接見していたところ、腰紐を外して外部へ逃走。しかし4000人態勢で捜査に当たったところ、翌日再逮捕されている。

この逃走事件に比べると、平尾龍磨容疑者の逃走に関しては、初動捜査の遅れを感じずにはいられないのだ。

果たして、平尾龍磨容疑者は現在も島に潜伏しているのであろうか。

「今月13日に向島の住民から『シャツが盗まれた』『裏山から物音がする』との通報があって以来、平尾龍磨容疑者の足取りは杳として知れません。関係者の間では、もし現在も向島にいると仮定した場合、最悪のケースとして『どこかの民家に押し入って、家族を人質に取り潜伏している』ことも想定されています」(全国紙社会部記者)

また、これから追い詰められてそのような事件を起こす可能性もあり得ると考えられている。さらに今回の脱獄劇を受けて、現地に足を運んだ本誌名誉解説員で、元兵庫県警刑事の飛松五男氏は、「犯人はもう島にいないと思います」と語る。

警察の怠慢も?

「いるとすれば、もっと犯人に警察はプレッシャーを与えないと事件は長期化する可能性もあります。全て後手に回っています。はじめの『車お借りします』のメモも、被害にあったのは高台にある家で、その場所から捜査を見物しながら書いたものでしょう。それと警察官の緊張感もあまり感じられませんでした」

事件発生から11日目、捜査疲れが出てくる時期なのかもしれない。

法務省などでは、今回の事件を教訓にして、全国に4カ所ある開放的矯正施設での監視強化策として、GPS を利用した装置を受刑者に付ける案などを検討し始めたという。しかし、これなどは今まで実施していなかったことの方が不思議である。受刑者の自主性を促し、通常の生活に近い環境で過ごすことで早期の社会復帰を目指すことを目標とした施設ではあるが、どのように改正していくのか。このあたりも注目したいポイントである。

(文◎RNO編集部)