【封印動画】過激MV公開で懲役2年を求刑されたエジプト美人歌手

最近話題となった、吉本興業所属のお笑い芸人ウーマンラッシュアワーの政治批判の漫才しかり、ちょっと古くはなるが、同じお笑いではブルゾンちえみの「35億」ネタしかり。今も昔も、表現者・アーティストによるパフォーマンスというのは、往々にして人々の関心を引きつけてやまないものである。ただ、そうした表現の自由が認められない国も、世界にはいまだに存在するようだ。

逮捕されたShyma

CNNが14日に伝えたところによると、エジプトのポップ歌手が自身のミュージック・ビデオを公開したところ、性的な表現を含んでいたことから逮捕され、懲役2年を求刑されたという。この歌手は、「シーマ」というアーティストネームで知られるシャイマ・アーメドという21歳の女性歌手で、先月の18日に『I have issues』という曲のミュージック・ビデオを公開したところ、「放蕩と不道徳を煽り立てる」内容があったとして、シーマ本人と、ミュージック・ビデオのディレクターであるモハメド・ガマルが逮捕されたという。彼らには、1万エジプトポンド(日本円にしておよそ6万3000円)の罰金も科されているという。2人はこの判決に対し、異議を唱えるつもりだそうである。

過激シーンが次々と…

ビデオの中でシーマは下着のような服を身にまとい、学校の教室のようなところで肉体労働者系の男性を前に誘惑するようなポーズをとったり、リンゴやバナナ、ブラウニーなどを煽情的にゆっくり食たべていく。さらに、教室の後ろにある黒板には「CLASS #69」という性行為を示唆するようなメッセージや、男や女を指し示すようなシンボルマークが書かれていることが、その原因となったようだ。

逮捕される数日前、シーマはFacebookで、以下のような声明を発表している。

「このミュージック・ビデオについて不快、不適切だと思われた人々に謝罪します」

「このような反発を受けるつもりで作ったわけではない」

「私は歌手で、歌を歌うだけです。演出やその他多くの事柄について、私はいかなる知識も理解も持ち合わせていません」

この件について、ネット上の外交人の間では「中東のこうした諸々が、今後よくなるようには思えないな」という先進国ではありえないような価値観に異議を唱える声や、「トルコやイランはだいぶ世俗的になったし、それはわりと最近だ」と、今後の民主化に期待するような声が散見される。一方で、「タイでは国王の写真が載った新聞をぐちゃぐちゃにすれば、刑務所に投獄される。他の国の他の文化だ」と、エジプトのこうした文化を認めようという提案をする声など、様々な意見が飛び交っていた。

表現の自由と、性的なものをはじめとした過激なコンテンツが他に与える悪影響への懸念というデリケートな問題は、この事件ほど極端でないにせよ、日本においても幼児性愛を描いた漫画を禁止すべきかどうかが度々議論の対象となるなど、先進諸国も大なり小なり抱えているものである。両者の相克の妥協点を見出すということは、とても困難な作業なのかもしれない。

(文◎コリス東条)