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日英チームが次世代原子炉用核燃料を共同開発

日英チームが次世代原子炉用核燃料を共同開発

読売新聞資料写真
2020年8月、茨城県邑楽町にある日本原子力研究開発機構の桜来研究開発研究所。

日本原子力研究開発機構(JAEA)と英国国立核研究所(NNL)のチームは、高温ガス炉(HTGR)用の核燃料の共同開発を開始する。

英国政府は2030年代初頭の運転開始を目指す実験炉開発に原子力機構を選定し、約29億円を投じた。 原子力機構も原子炉の基本設計に参加する。

高温ガス炉技術の世界的リーダーとして、同庁は海外プロジェクトの技術を日本での将来のパイロット炉の開発に応用することを計画している。

高温ガス炉は炉心を冷却するために水の代わりにヘリウムを使用するため、高速増殖炉や新型軽水炉と同等の安全性があると言われています。 高温にも耐えられるため、爆発や炉心崩壊などの事故のリスクが軽減されます。 原子炉は電気を生成するだけでなく、水素も生成します。

高温ガス炉は米国、英国、中国、韓国などが開発を進めている。

従来の軽水炉は冷却に大量の海水を使用する。 高温ガス炉は冷却に水を必要としないため、設備の設置場所の問題が少ない。

英国政府は、商業化に向けた最初のステップとして技術をテストするための実験炉を開発中です。 イングランド中部のハートリプールが候補地となっている。

軽水炉で使用される燃料は高温ガス炉の高熱に耐えられないため、特殊な燃料が必要となります。 英国政府は燃料工場の建設を計画しているが、同国には十分な製造技術が不足している。

原子力機構は、茨城県大洗町にガス冷却高温実験工学試験炉を有し、1998年に初の臨界評価を取得した。

英国政府による JAEA の選定は、地元企業と協力して高品質の燃料を開発、生産してきた JAEA の実績を強く裏付けるものです。

英国と日本のチームは、燃料設計を含む生産技術を改善するための研究を行うことが期待されている。

原子炉プロジェクトは、最初の予備調査、次に基本設計、最後に建設と運転の 3 つの段階で構成されます。 英国と日本のチームは昨年9月にファーストステージに選ばれた。 セカンドステージにも同じチームが選ばれる。

原子炉設計には燃料資金を除いた約27億円が充てられる。

日本にとって、英国のイニシアチブに参加することには大きなメリットがある。 JAEAは英国政府の計画に協力するよう日本企業を誘致する予定だ。 この合弁事業により、日本の実験炉開発の促進に加え、技術向上や人材育成にも貢献することが期待される。

経済産業省が昨年8月に発表した工程表によると、日本は2000年代後半の実験炉運転開始を目指している。 燃料が英国で製造されれば、運営コストは削減される可能性がある。

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