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独占記事:キオクシアとウェスタンデジタル、メモリチップの需要減退を受けて合併協議を加速

独占記事:キオクシアとウェスタンデジタル、メモリチップの需要減退を受けて合併協議を加速

[東京 2日 ロイター] – キオクシアホールディングスとウエスタンデジタルは、フラッシュメモリ市場の停滞が新たなビジネスの先駆けとなる中、合併交渉を加速させ、取引の枠組みを整えていると、この件に直接詳しい関係筋2人が明らかにした。 この合併は世界第2位と第4位のプレーヤーに圧力をかけた。

日本のキオクシアと米国の半導体メーカーウエスタンデジタルは、市場の需要低下と供給過剰により大きな打撃を受けている。 フラッシュメモリ事業との統合により、韓国サムスン電子(005930.KS)などの競合他社に対する競争力が高まる可能性がある。

関係者の1人によると、現在策定中の計画では、統合後の法人の株式はキオクシアが43%、ウェスタンデジタルが37%、残りは両社の既存株主が出資することになる。

会話は非公開であるため、両情報源は特定を拒否した。

関係者らは、まだ決定は下されておらず、詳細は変更される可能性があると述べた。 計画されている合併は、米国や中国を含むいくつかの国で独占禁止法の監視を受ける可能性もある。

キオクシアの広報担当者はこの憶測についてコメントを控えた。 ウェスタンデジタルはコメントの要請にすぐには応じていない。

ウエスタンデジタルの転換優先株を所有する物言う投資家エリオット・マネジメントは、昨年最初の株式投資を行って以来、ウエスタンデジタルにフラッシュメモリ事業をハードディスク部門から分離するよう求めてきた。

関係者の1人によると、このような分割はフラッシュメモリとキオクシアの合併に先立って行われ、合併後の会社は上場を目指す可能性があると付け加えた。

キオクシア(旧東芝メモリ)は2018年、東芝(6502.T)によってベインキャピタル主導のコンソーシアムに180億ドルで売却された。 フラッシュメモリ市場の悪化を受けて新規株式公開(IPO)の計画を中止した。 東芝は今でもキオクシア株の40.6%を保有している。

エリオット氏は東芝の株主でもあり、日本企業の取締役会の投資家幹部の一人を務めている。

東芝自体もオーバーホール中だ。 プライベートエクイティ会社日本産業パートナーズ(JIP)率いるグループは、東芝に対して150億ドルの株式公開買い付けを開始したが、同社取締役会は価格が低すぎるという懸念を理由に、株主にこの取引を推奨することはできなかった。

東芝の提出書類によると、キオクシアの株価下落はJIP入札価格を下げる要因の1つだという。

関係筋らは、商社ウエスタンデジタルとの合併が進んだ場合に東芝がキオクシア株をどうするか、あるいはこの取引がJIPの東芝買収案にどのような影響を与えるかは現時点では明らかではないと述べた。

キオクシアとウエスタンデジタルは2021年に合併交渉を行っていたが、評価額の相違など一連の問題で交渉が停滞した。 ブルームバーグは1月に合併交渉の復活を報じた。

日本では両社が共同で、データの保持に電力を必要としないNAND型フラッシュメモリチップを生産しており、スマートフォンやパソコン、データセンターのサーバーなどに使われている。

キオクシアとウエスタンデジタルを合わせると、世界のNANDフラッシュ市場の3分の1を支配し、最大手のサムスンと肩を並べることになる。

アナリストらは、キオクシアとウェスタンデジタルは、同じく堅実なDRAMチップ市場の主要プレーヤーであるサムスンやSKハイニックス(000660.KS)よりも、NANDフラッシュ市場の変動にさらされていると指摘している。

(取材:白木真紀、山崎牧夫) 編集:デヴィッド・ドーランとジェイミー・フリード

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